ライブテープ:イントロダクション

ライブテープ:イントロダクション

大ヒット作『童貞。をプロデュース』『あんにょん由美香』の松江哲明監督最新作!

 2009年・元旦。東京・吉祥寺。初詣でにぎわう武蔵野八幡宮で、突如ギターをかき鳴らし歌いはじめるミュージシャン・前野健太。そこから吉祥寺の街の中を唄いながら歩きはじめ、最終目的地・井の頭公園のステージで、待ち構えていたバンドメンバーと合流し演奏するまでの全16曲を、74分1カットで記録した、前代未聞のライブドキュメント。それが『ライブテープ』である。
 巨大なステージと化した街を縦断し、時に戸惑いながら、時に猛々しく咆哮し、張りつめた緊張感と街の音に溶け合う16の歌。松江哲明とその仲間たちが一度たりともカットをかけることなく切り取ったかけがえのない時間。そしてそこに映り込んだ街に暮らす人たちの人生の断片。
 その途切れる事の無い映像と音に導かれてむきだしになってゆく、当たり前に奇跡的な情景を目の当たりにした時、あなたは何を思うだろうか?
 「生きていかなきゃねーーー。」
映画ファン、音楽ファンはもちろん、否応無しに続く毎日を生きるすべての人たちに送る、究極の音楽映画がここに誕生した!

ライブテープ:イントロダクション

「映画を撮り続ける」という覚悟を形にしたかった。

08年に父の壮絶な最期を目の当たりにし、同級生のあっけない死に恐怖を感じた。
現実から逃げ、いろんな人に迷惑をかけた。
こんなことしてても何も形に残らないな、と実感した。
焦りと憤りとやけっぱちがごっちゃになって、前野さんとカメラマンの近藤君と録音技師のタカアキさんに電話をした。
「元旦に映画を撮りたい」と。
いつもなら実家で爆笑ヒットパレードを見てる「だけ」であろうこの日、僕は仲間たちと「映画を撮り続ける」という覚悟を形にしたかった。
僕が育った街、吉祥寺で。

———松江哲明(『ライブテープ』監督)

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